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ドライブ


山形に日帰りで旅行に行った帰り道
のんびりしすぎたため大分遅くなり、時計は夜中の0時を回っていた。
そんな中福島の山中を俺と彼女が乗った車だけが走っていた。
延々と続くストレートの一本道の向こうに明かりがひとつ見えてきた。
その明かりが見る見る近づいて大きくなってくる。
見ると、前方を走ってる1台の車だった、が、どうも様子がおかしい。
やけに遅いし、ふらふらと対向車線にはみ出たりクラクションを鳴らしたり。
「あーこういう車には近づかない方がいいね」と彼女に言いかけた瞬間彼女が
「そこ曲がって!!」と激しい口調で叫んだ。
訳も分からず知らない道を曲がらされた俺は彼女に半ば切れ気味で聞いた。
「なんなんだよ、この道がどうかしたのか?」
「違うの、さっきの車、見なかったの?」彼女が震えている。
「さっきの車がどうかしたの?」
「さっきの車…助手席の人が運転手を刺してた」
「ナース」


高校生の頃、インフルエンザで高熱を出した。意識が朦朧として、救急車で病院へ。
肺炎と分かり三日ほど寝込んだが、なかなか体力が回復せず、そんまま半月ほど入院した。

定時に看護師が点滴を交換したり、配膳したりで訪れたが、時々30代半ばくらいの看護師がたいした用事もないのにふらりとやってきて、こちらの顔を窺うことがあった。
やっと食事が取れるまで回復して、看護師とも会話できるくらいになった。
そこで、時々見回りに来る看護師について聞いてみた。

「あの人は何をしに来るんですか」と言うと、そんな暇がある職員はいない、名前は?と聞かれ、白衣ではなく、薄緑色のナース服だったと答えると、一瞬こわばった表情になってこちらを見た。あきらかに動揺して、最近も来たの?と小声で話しかけられ、この三日は来ていないと答えた。
何回来たか覚えているかと聞かれ、五六回かなと返すと、パートで頼んだ人だったかも、などと曖昧に口を濁し、それきり部屋を出て行った。

その病院を退院して一年後、足の指を骨折して再び訪れると、偶然に謎の看護師の女性と出くわした。
女性は急患受付の廊下にいて、運ばれてきた老人の担架を無表情に覗き込んでいた。
その様子が変だと感じると、ぱっと全身に鳥肌がたった。

視線を逸らすのが遅れた瞬間、彼女はこちらに気づいて、スウーと近づいてきた。
そして、「あんた、私が見えるの?」と話しかけた。
思わず両手で顔を覆い、心の中で消えろ、消えろとつぶやいた。
五分ほどそうして顔を上げると、もう彼女の姿はなかった。
幽霊を見たのはそれっきりだが、死神だったのかもしれない。




心霊スポット巡り」


彼女が体験した話。
彼女は幽霊とか信じるタイプだけど、その友人Aはどちらかというと信じない人
じゃあ見てみようかってことで一緒に某有名な心霊スポットに行ったそうな。

何でも女の幽霊を見ただとか、ナースの幽霊がとかなんとかの廃病院、ひとしきり徘徊したが特に何もなく、車に戻って一息ついてたら彼女が急に叫んだ。
Aが何事かと思って問い詰めるとルームミラーに何か変な影が写っているそうだ。

見てみると血だらけで服装もぼろぼろな女が暗闇の中から走ってくる。
流石にAもびびり車のエンジンをかけドライブに彼女はもう半狂乱で早く車出して!とぎゃーぎゃーわめいた。
サイドブレーキ外していざ!と思った時、Aが急に困惑した表情でルームミラーを見つめている。

彼女はと言えばそんなのんきそうなAに腹が立ち「どうするのよ!早く出してよ!」とキレる。
しかしAは車を出すどころか女が来るのを待ち、窓も全開にして早く乗れ!と叫んでる。
もう彼女ガクブル、幽霊乗せる気か!いくら信じてないからってそこまでするか!と思ったが、Aは何を思ったかサイドブレーキをひき、車を出て女のほうへダッシュ

免許持ってない彼女は車の中でガクブルしてもうだめだ!呪われる殺される!とか思った。
そしてとうとう後ろのドアが開きAがその女を乗せるような音…と一緒に

「すみません助かりました!ありがとう…ありがとう…!」って女の声がして

彼女ぽかーん、友人すぐ運転席に戻り車発進
と思ったら今度は男の怒声みたいなのが後ろから聞こえてきたがAは構わず出発、すぐ警察署へ。

もうここら辺りから彼女も気がついたらしく、どうやら血まみれの女の人はレイプされかけてぼこぼこに殴られたらしい。
命と貞操を守りなんとか逃げ切ったところに自分たちの車があったんだと。

もしあのまま逃げてたら、その女の人殺されてたかも…だそうだ。
Aは幽霊をはなから信じてないから、そういう行動が出来たのだろうと警察まで行って帰り道Aは「もう死んでるやつに殺されるなんて馬鹿らしい、こっちは生きてるんだ」
とか言ってて、彼女も彼女から話聞いた俺もすげー頼りがいある女だと思ったよ。



「届いた封筒」


学生の頃、同じサークルの後輩で、すごくオレのことを好きになってくれた子がいた。
すごくいい子で、みんなから人気もあった。

そんな子に、ある日、告白された。
でも、オレには他に好きな人がいたから、丁寧に断った。
彼女は、まさかふられるとは思ってなかったみたいで、すごくショックを受けていたようだった。

その後、オレはサークルを引退し、就職活動やら色々忙しくなり、彼女とは会わないまま卒業した。
(というか、あえて彼女を避けていた、と言ったほうがいいかもしれないけど)

東京の会社に就職し、一人暮らしを始めて、3ヶ月くらいたった、ある日。
深夜、仕事から帰ると、ポストに、切手のない封筒が入っていた。
空けてみると、例の彼女からの手紙だった。

便箋には、昔の思い出と、今でもオレのことを忘れられないというようなことが書かれていた。
それとは別に、走り書きしたようなメモが入っていた。
「ここ探すの苦労しました。せっかく来たのに留守みたいで、残念です」
親以外、誰にも住所なんか教えてないのに…

ただ、一番怖かったのは、もう一枚入っていた紙。
そこには、オレと彼女が二人で微笑んでいる絵が描かれていた。

想像で書いたわりにはすごくリアルで、しかも上手で驚いた。
さらに、なんと髪の毛の部分が、明らかに人間の毛…
おそらく彼女の毛が、丁寧に、びっしりと貼り付けてあった。

今はまた引越して、別の部屋に住んでいるのだが。
またいつか同じことが起こるのではないかと、今でも結構不安な毎日。



プレゼント」 ※グロ注意


学生の時、女子三人組みにイジメられていた。

臭そう、なんかきたないこっち見ないで、純粋な僕はとても辛かった。
女子三人組みがゴキブリが嫌いと話をしていた、僕はなぜかゴキブリが好きになった。

女子三人組みのイジメが酷くなってきた、僕はゴキブリで恨みを返すことにした。
ゴキブリホイホイのゴキブリの餌を集めて女子三人組みの下駄箱や靴の中の先、机の中にばらまいた。

しかしなにも起こらなかった。
2週間くらいして夏休みに入りゴキブリの事は忘れていた。

事件は2学期の初日におきた。
女子三人組みが仲良く登校してきた。
僕も近くを歩いていた、女子三人組みが下駄箱を開けた瞬間、10匹くらいのゴキちゃん達が飛び出してきた。

女子三人組みは悲鳴をあげて腰が抜けた様だった。
一人は泣き崩れ、一人はこけて、もう一人は失禁してたかもしれない。

あの日から僕はゴキブリを飼うようになった、水槽に1000匹くらい飼ってる。
餌代はタダだし、とても人なつこい、僕には最高のペットである。

女子三人組みがの一人が結婚して新築の家を買ったらしい。
広い庭があるので300匹のほどプレゼントしようと思う。



観察日記


親が離婚し、姉と僕は母と家を出ることにした。
父と兄とは連絡を途絶えた。
高校に入りマンションに引越し、ゴミ捨て場を漁り始めた。
まれにエロビデオや、謎のCD-R、エロ雑誌などがあるからだ。
不謹慎には変わりないが…

高校二年のあるとき、ゴミ捨て場にあったCD-Rで奇妙なものを見つけた。
観察日記19XX/XX/XX~19XX/XX/XXと書かれていた。
データを見るとテキストファイルと画像が入っており、全然容量を使ってなかった。
中身はタダの植物の感想日記、しかも花は3種類しかなく、十日間だけのものだった。

何故か毎週最低でも1枚はCD-Rのゴミはあった。
そして必ず観察日記は入っているのだ。
別にタダの植物。怪しいトコは何もない。
ただ「花が咲く、やはりこの花は美しい」のように花の名前も記されておらず花とだけ書いてあった。
ある日母が事故を起こした。
既に姉が仕事を始めており、職場の人と叔父のお陰で入院しゆっくり傷を養生することが出来た。
しかし「花が枯れそうだ、このまま朽ちて行くのを観察するのも良いかもしれない」 と書かれたデータを見つける。
その日付は事故を起こした日だった。

姉は帰るのが遅く、一人でいても暇なので友人を泊めることにした。
そこで観察日記の話をすると見たいと言い出した。
CD-Rを渡すと裏を見て彼は言った「マルチセッション使ってるぞ?何で一枚にまとめないんだ?」
友人曰く、CD-Rはデータを更新できるらしい。しかし前のデータを消して使うとの事。
今まで焼いた総合計が650MBに収まれば中身を変えれると言うのだ。
友人はPCで古いCD-Rを調べ初めて叫んだ「病院に行くぞ」
自転車で走りながら友人と話す。

「どうしたんだよ?」
「古いセッションは一週間先のことが書いてあった、お前等家族の事を書いてはCD-Rに焼いてお前に見つけられるように捨てたんだ」
「今日の日付で書いてあったんだ、『枯れた花を放って置いても他の花の邪魔になる。摘み取ろう。』って」
「はぁ?」「テキストはタダの花の観察日記だけど、あの観察日記の画像は違った、観察日記はお前等家族を観察してたんだよ」

病室に着くと母は普通にテレビを見ていた。
「どうしたの?面会時間ぎりぎりじゃない」
心配になったので病院に泊めてもらうことにした。

次の日、姉が突然現れた父に刺された。父はマンションの隣の部屋に住んでいた。
父はその後警察に届けられた。
兄と一緒に住むことになり、しばらくして兄がCD-Rを渡してきた。
観察日記だった。
「朽ちるところは自然のが良いなと、思いとどまる、真中の花を摘み取ろう」
データを見て、友人の教わったセッションセレクトで古いセッションを見る。
「お前なら気付くと思ってたよ、面白いだろ?」兄はニヤニヤしながらドアの前でそう言った。



「相談」


高校生の時、友達の女が「彼氏と別れたい」と電話で相談してきたので、自分は適当に応対をしていました。
「無視してればいいじゃん、一週間もすればあきらめてくれるよ」
とか適当にあしらっていると、キャッチが自分の電話に入ったので
「ちょっと待ってて、キャッチだからまた後でかけ直すよ」
と言ってキャッチに出ました。すると
「余計な事言ってんじゃねーよ、お前のせいで別れたらマジで殺すよ?」

と、一方的に言われて電話を切られました。

後日談として彼女はめでたく彼氏と別れました。
もちろん彼氏から貰ったぬいぐるみ等のプレゼントは全部捨てたそうです。




「ストーカー相談」


俺は親が5店経営してる飲食店の一つを担当している2代目なんです。
担当している店はちょっと洒落た喫茶店って感じで、バイトの子もターゲットの層に合わせて若い子を雇ってます。
大体10代後半から20代前半ばかりで、俺が半分用心棒みたいな感じ。

1週間前、女子大生のバイトのIさんが「相談があるんでちょっといいですか…?」と聞いてきたんです。
二人で事務所の奥の方に移って話を聞くと、「私、最近ストーキングされてるみたいなんです…」との事。

若い子ばっかりなので、接客サービスで勘違いした奴等も多く、今まで似たような事も何度かありました。
Iさんが言うには、アパートの周りをウロウロしたり、バイト後尾けられたりしてるらしい。
気持ちが悪いし怖いけど、実害がまだ無いから警察にも届けにくいそうです。

結局、「今日は無理だけど、何なら明日警察についていくよ」と宥め、家まで送る事になったんです。
アパートの前に着いた頃はIさんはかなりビビってて部屋まで送って欲しいと言われました。
ちょっと脳内で勘違い爆裂させそうだったけど、様子を見たら本当に怖がってるんで真面目になった。

Iさんは部屋に入ると少し落ち着いたようでお茶を出してくれたんですが、ホッと一息つこうとした瞬間電話が!
怯えるIさんを尻目に俺が電話に出ると…
「誰だ!テメー!俺のIに手を出すとマジで殺すぞ!今すぐそこを出ねーと火つけるぞゴルァ!」
ってな感じで叫ばれ続けたんです。(聞き取れなかった部分が多かったです)

予想してた通りの電話なので冷静に、
「あんたがどこの誰だか知らないけど、これ以上尾けまわしたりすると警察呼ぶよ」
と伝えると、罵声が少しずつ両方の耳で聞こえてきたんです。

こっちが黙ってると、少しずつ罵声が大きくなり最後には部屋の前に…
ドアを壊さんばかりに叩かれて、手に負えんと判断し警察に通報。
しばらくIさんを落ち着かせながら、罵声のヒアリングを楽しんでた。

15分くらいで警察が到着し、御用に。それからは、お決まりの手順で事情聴取。
Iさんは心底ホッとした感じで、Iさんの洒落怖話は終った…

と思ったら30分くらい前から無言電話がかかってきまくってんだけど……どう思います?




変質者


20年ほど前にあった話
昔、自分が住んでいた地区での出来事

その地区では小学校近辺を中心にボランティアが子供の下校時刻にパトロールをしていた。
ボランティアの人は黄色いタスキをかけ、一人小学校近くの交差点で旗を持ち、もう一人はステッカーを貼った軽自動車で周辺を巡回していたので街の人も服装でボランティアの人だと分かるようになっていた。

夏休みも終わってすぐのこと、小学生三人が下校中に変質者に襲われた。
特に危害を加えてくるわけではなかったが奇声をあげにじり寄ってきたそうだ。
三人は逃げようとすると、すぐ近くに巡回ステッカーを貼った軽が徐行していたらしい。

慌てて車を叩き変な人がいると騒ぎたてる小学生
運転席からオバサンが顔を出し「乗れ」と言ってきた。
一人が乗り込み、残り二人も乗り込もうとすると軽は扉を開けたまま急発進したそうだ。
車を追いかけるも引き離され、いつの間にか変質者も見当たらないため、二人は小学生へと引き返しそこで先生にあった事を伝えた。

最初は変質者の事ばかり気にしてた先生だが、その日の車巡回が男の大学生であることがわかり誘拐事件として警察に連絡したそうだ。
結局、さらわれた男の子はその日の深夜に市内の路上で発見され、病院に搬送されて命に別状がないのが確認された。
奇妙なことに男の子の右腕には深い歯形が残されていたらしい…




「あんたあぶないぞ」


帰宅中夜道で後ろからついてくる男がいた。
俺は特に気に止めてなかった。
で、突然後ろから来たチャリの兄ちゃんが後ろに乗れ!と。

怪しく思ったので、理由を聞くと、後ろの男が刃物を持ってる、あんた危ないぞと言われた。

そんなやりとりをしてるなか、その男は平然と通りすぎていった。
まあそのときは何事もなかったのだが、後日俺の家に空き巣が入り、部屋が荒らされた。
近所の目撃証言から犯人はすぐに捕まった。
隣の部屋の男だった。

男は大学生で、俺の部屋から聞こえる騒音に耐えかねて、俺を殺そうとしてたと…
あの夜の男も彼だったらしい。
何度か通った取り調べでそう聞かされた。

でも、そのアパートは親のもので、俺がアトリエとして使ってるだけで、普段はだれもいないはず。
少なくとも普段住んでる隣の男がテンパるほどの騒音なんてでないはず。
なんだかよくわからない事件だった。
Secret

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