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2011.12.28 解約した携帯
あるお母さんが携帯を解約しにきた。
その携帯は半年前に交通事故で亡くなった、小学生の息子さんに持たせてた携帯。
お母さんと息子さんは大変仲がよく、息子さんはしょっちゅうお母さんの携帯にかけていたらしい。
息子さんはいつでもお母さんと話せるのが嬉しいかったみたい。
そして亡くなった後、お母さんは立ち直れなくて、息子の携帯から自分の携帯にかけて会話のする振りを度々していた。
自分で自分の携帯を鳴らして「もしもし〇〇ちゃん?〇〇ちゃん?」ってお母さんは憔悴しきってた。
ある日いつものように自作自演をやっていたら声聞こえたらしい。
「もしもし〇〇ちゃん?〇〇ちゃん?」
「お母さんもう僕を行かせて」と。
それで決心して立ち直って、解約しにきてくださった。




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2011.12.24 身代わり
4~5年前の話です。
高校生のころ通学途中にバスの中でほかの高校の女の子二人が話してるのを聞いたんですが…

その子が重病で入院してて、もう今夜が峠だろうという日があって、親戚家族が病室に呼ばれてたんだそうです。
でも集まってる人はだれもその子のことなんか興味なさそうで、心配なんかしていない中、その子のおばあちゃんだけが手を握って心配してくれて、必死になにか語り掛けてくれてたんだそうです。


…と、いうところで目がさめて、結局夢だったと。

すると部屋の扉が開いて、お母さんが入ってきて、「あぁ○○ちゃん 起きてたん? 今ね、病院から電話があって、おばあちゃんが死んだんだって」
と、聞かされたそうです。

お母さんが出て行った後、変な夢見たよなーって夢のこと思い返してみて、おばあちゃんが手を握って語り掛けてくれた言葉を思い出したそうです。


「私が代わりに死んであげる」



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2011.12.20 チャンス
当時彼女は夫と二人で郊外の一戸建てに住んでいたそうです。
ある夜、彼女は仕事の後飲みに行くといった夫を待っていました。
しかし、あまり遅くなったので先に寝ることにしました
そして眠った彼女は夫がバイクで車と衝突して死ぬ夢を見て目を覚ましました。

でもそれは夢というより確信に近いものだったそうです。
彼女は、「夫が死んだ、夫が死んだ、どうしよう!」とパニックになったそうです。
しかし間もなく、聞きなれたバイクの停車する音が聞こえて来ました。
玄関のドアが開く音がし、酔っ払った明るい夫の声がします。
大声で彼女の名前と、どうして遅くなったかをロレツの回らない舌でしゃべっていました。

泣いていた彼女は、あまりに上機嫌の夫に少々腹を立て布団の中から大声で
「遅かったねー。あんたは事故で死んだと思ってたよー」
といいました。

すると、夫は
「あらー、そっち取っちゃったのー」
とおどけたようにいい、物音が急に止みました。
その直後、夫の事故死を知らせる連絡あったそうです。
後に彼女は
「あの人が神様にもらったチャンスを私がだめにしたのかも…」
といっていたそうです。



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2011.12.19 幽霊の恋
8年位前に心霊スポットにキモ試しに行ったんだけどその時金縛りにあった。

動けないでいると顔が潰れた女性っぽい幽霊に睨まれた。
首から上はもう本当にぐちゃぐちゃ、吐き気さえもした。

説明はめんどくさいから端折ってその日は逃げ帰った。
でも、それから数日間その幽霊が目の前に出てくる。
どうやらつれて帰ってしまったみたいなんだ……

あまりの怖さにガクブルするものの気負うとダメだと思って「近寄るな」、「何で俺なんだ」、「出て行け」とか叫んでいたら

『なぜ? 私はこんなに好きなのに?』

と耳元で囁かれた。

「好かれる理由が無いだろ!気持ち悪い!」って叫んだら、その幽霊は急に顔がきれいになり生前?の顔になって『これでどう?』と言った。

…確かに美人だけどそういう問題じゃねーだろw

「俺は生きているだ、君は死んでるんだろ? だから無理なんだ、消えろ!」と言うと『そう……』ってつぶやいて消えていった。
それから1週間が過ぎても出てこない。

俺でも幽霊追っ払えたよwww
おーばけなんて怖くない♪
怖くないったらこわくない♪♪
そんな替え歌を歌いながら喜んだ。

それから月日が流れ、先週、旅行に行ったんだ。
もちろんあんな出来事はすっかり忘れてるよね。
でも、思い出さされた…

旅先のベンチでゆっくりしてると『○○君っ!』っと名前を呼ばれた。
一人旅行の道中だし知り合いが居るわけも無い、同じ名前の人間とは珍しいwとか思った。
また『○○君っ!』って声が聞こえた。

次の瞬間『○○君だよね?』って声とともに肩を叩かれた。
ビクッとなりつつも「はぁ?」って言いながら振り返ると赤いランドセルを背負った見知らぬ小学生の女の子が立っていた。
「そうだけど、何で俺の名前知ってるの?」って聞くと『やっと見つけた……』
は?何言ってんのコイツ…
「ん?俺財布か何か落としてた?」
『忘れたの? 私よ……』

あ…れ?
…この顔つき…このしゃべり方…どこかで…??…
!?
「ああああああ!!!!!!!」
そうあの時憑いてきた幽霊だった。

「またお前か!消えろ!」
『なぜ?』
「前にも言っただろ!俺は生きてる、君は死んで…」
『私は生きてるわよ、ホラ』って言いながら手を胸に引っ張られた。
暖かい…心臓も動いてる…
「うわっ!え、な、なに?は?」
『あなたが死んでるって言うから生まれてきたの』
『そしてやっと見つけた…でも、今日はもう帰るね。お母さんが呼んでるから』
『もう逃がさない…』

腰が抜け30分くらい動けなかったと思う。
それから旅館とかキャンセルして急いで地元に戻ってきたけど…
なにあれ…逃がさないって…え?

何で俺…何かしたのか…



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2011.12.19 人形の声
いつの頃だったかはよく覚えてないけど、小学生の頃だから十年は前。
お爺ちゃんの知り合いから、ある人形を貰った。
人形劇なんかで使う、上から糸で吊るして動かせるやつ
当時の自分は動くのが面白くて、よく適当に動かしたのを覚えている。

遊び続けるうち、俺はその人形の声みたいなのが聞こえるようになっていた。
その人形とは他愛のない話ばかりしていたけど、大事な出来事の直前にはよく教えてくれていたから、すごく大事にしていた。

ある日、いつものように人形を動かしながら会話していると、人形が突然、「そろそろいかなきゃ、ごめんね」と言った。
俺は泣きながら「行かないで」って頼んだけど、人形は頑なに「いかなきゃ」と言い続けた。
その言い合いをしているうちに、人形は「いまはなさないとこうかいするよ」とだけ喋った。

その一言が妙に怖くて、人形を吊るしていた棒から手を離すと、人形は床に吸い込まれた。
消える瞬間に、「こうならなくてよかったね。いままでたのしかったよ」とだけ聞こえた。
夢だったらそれで良いんだけど、親なんかはその人形で遊んでいたことを覚えているし、「昔はよく予知してたよね」なんて言われることがあるから、事実だと思う。
それと、人形が最後に言った「こうならなくてよかったね」ってのが、思い出す度に気になっている。

今日、なんとなくいつもは通らない道で帰ってたら、古道具屋で例の人形と同じ人形を発見した。
懐かしさがこみ上げてきて、迷わずに買って帰った。

その人形を部屋に置いて風呂に入ってたら、体を洗ってる最中に耳のすぐそばではっきりと
「つぎはないからね」って聞こえた。

即座に鏡を見ても、何も映っていない。
振り向いても風呂場から出てみても、誰もいなかった。
気のせいだと思って、そのまま洗って風呂から出たら、目立つ位置に置いてあった人形が忽然と消えていた。
部屋の鍵は当然かかってるし、チェーンもしてあった。窓も確認したけど、きっちりと閉まっていた。

そして、嘘みたいなことに、あれほどはっきりと覚えていたはずの、人形の造形や詳しい大きさが、全く思い出せなくなってしまった。

多分、人形が、次に会っても持ち帰らないようにしたんだと思う。
なんであの人形にそこまで気に入られていたのか、全くわからない…




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2011.12.15 無痛症
無痛症になった子供と母親の話。
病気になった子供がちゃんと成長できるかどうか、いつも母親は心配していた。
痛みを感じないため、治療が遅れて小さな怪我でも致命傷になりかねないからだった。

そんなある日、その子供の乳歯が抜けた。
それを見た母親は、「ああ、この子も少しずつ成長しているんだ」とささやかな幸せに微笑んだ。
母親の嬉しそうな顔を見て、幼い子供も喜んだ。

翌朝、まだ眠っている子供を起こしに行って、母親は悲鳴を上げた。
子供の枕もとに、血のついた歯が何本も転がっていたからだ。

歯が一本抜けただけで喜んでいる母親を見た子供が、それならたくさん抜けば、もっと喜んでくれるに違いないと思って、自分の歯を全部抜いたのだった。



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2011.12.14 復讐
結婚の約束までした人を殺されました。
相手は未成年で反省しているって事でほんの数年で出てきました。
街中で相手が彼女と楽しそうにいちゃついているのを見かけました。
涙が止りませんでした。忘れていた彼との楽しかった日を思い出しました。
髪型を変えて名前を偽るだけで簡単に近づく事が出来ました。
彼の部屋に忍び込んで。

彼は俺は1人殺してるんだから恐い物なんて無いって言ってるんです。
忍び込んで彼が夜飲むウイスキーに睡眠薬を入れました。
彼は帰るとシャワーを浴びた後必ずお酒を飲むんです。
彼がシャワーを浴びて飲んだ後に電話で呼び出しました。
その日は彼は家に来ました。翌日も同じ事をしました。

ある本で下剤で焦って事故を起こしたって話を聞き下剤も混ぜました。
そして4日目ついに彼は家に着きませんでした。
信号無視して横から来たトラックにぶつかられて即死だったそうです。
最初ホッとした気もしました。
でもそれからなんとなく彼を待って居るんです。
勝手かもしれませんけどもしかしたら私はまた好きな人と死別してしまったのかもしれません。



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2011.12.11 霊と戦う少女
俺の知り合いは霊能者とはちょっと違うが似たようなもんだった。
なんでも代々霊をみることができて時には除霊もするそうだ。

こいつ女なんだけどさこういう話の女っていまいちイメージよくないじゃん。
肌白くて黒髪で病的なイメージ強いでしょ。
俺の勝手なイメージでもあるけど。
もともと俺ら日本人だから日本的で古風なイメージもつのかな。
でもさ、こいつは違うんだよ。
大学で知り合ったんだけど友達の間でもまあまあ評判よくてどっちかっつうときれいよりかわいい系。
なによりおしゃれだった。

で、霊能力の話。
俺はこいつと付き合うことになってから教えてもらったんだけど正直びっくりした。
除霊もするっていったけどこいつの家のはさちょっと違うの。
テレビとか本とかで除霊ってあるじゃん。
ああいうわけわかんないやつじゃないの。
こいつは霊と格闘?するっていってた。
霊に触れることだってできるし首絞められたりつまりふれられることだって当然らしい。
俺はそれこそファンタジーだよと思ったよ。

でもさ、俺ずっげーびびったんだ。
彼女とはじめてホテルいったときさ全身に細かい傷やらが無数にあんの。
もうセックスなんてしてらんないしとりあえず信じようと思った。
でもどっかでやっぱ信じられなかったんだわ。
彼女のことがじゃなくてなんつーかそのことがさ…

それから付き合っていくうちに色々きいた。
特に俺は霊と格闘するってのがなんつーかわけわかんなかったからさ。
でも興味あるし。
どんなの?ってきいたら別に殴りあうわけじゃないらしい。

霊は五体満足で存在してるし血を流したりもしてないって。
ただその人の亡くなったときの姿っつーのかな?年齢というかともかく外見は"きれい"らしい。
伝わるかな?
魂そのものっつーか
だから特別化け物みたく強かったりしないってさ(もちろん体格によるが)彼女細いほうだし。

彼女のほうは刀剣みたいなもんで除霊するらしい。
首きれば一発だってさ。
笑ってたけど全身傷だらけじゃねーかよってかんじでしゃれにはなってなかった。

でもさ。
俺が本当に彼女のことを心から信じることができたのは彼女が死んだときだった。
ばかげてるよ。

俺は目の前で彼女のいう除霊をみちまった。
俺には霊はみえないから彼女が苦しそうだってことしかわかんなかった。
刀剣は鉄か?よく磨かれていて若干クリーム色がかかっていた。
霊は物理的にはたいしたことないけど念の強さによって重力つーか磁場みたいなのがあるらしい。
結局彼女はだめだったよ。
牛の首の話を思い出したけど頭をやられちまった。

俺あんとき21だったんだけどすげー泣いた。
いまだから笑っていえるけど自殺もしかけたしけっこーほれてたんだなたぶん。
かわいいこだったよ。

そしたらさ、どっかからかぎつけてきた彼女の友達がみかねてはなしてくれたんだ。
彼女のほうは好きとかそういうのなかったんだって。
ショックだったけど。
でも愛情がよくわかんねーだけだとかそいつはフォローしてた。
そういう子だったよって。
俺は彼女が健在のときに結局寝たけどさ。
彼女は全部目的のためだったってよ。
体はってまでなにやってんだよな。
ばかげてるよ。

あれ、俺についてた霊だったんだって



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十代
○○(デパート)で買い物をし終え、駐車場へ向かう途中、自分のバイクの横に携帯電話が落ちているのに気がつきました。
丁度すぐ近くに警察署があるので、届けてあげようと思い、拾い上げたとたん、ピピ…と着信音が鳴りました。
人の電話だし、でてもよいものか迷ったのですが、本人からの電話かもしれないし、でてみる事にしました。

僕「もしもし?」
「…」
僕「あ、あの…」
「…。あ。すいません。俺、この電話をどこかで落としたみたいなんで…」
どうやら電話の持ち主のようでした。

僕「あ、良かった。○○の駐車場でこの電話を見つけたところなんですよ」
「…そうですか。じゃあ、5分以内に取りに行きます。どうも、すいません…」
僕「解りました。待ってますよ」
やけにそっけない男性の声でした。
まぁ、5分くらいなら、と思い煙草を吸いながら待っていました。
すると、また電話が鳴りました。
また本人からだと思い、すぐにでたのですが…。

僕「あ、もしもし」
「もしもし」
電話の声は、先程の本人のものではありませんでした。

「こちらは○○警察署の、○○と申します。」
僕「はぁ…。」
警察?何故警察から電話が。
しかし、でてしまった以上、事情を説明するしかありません。

「この電話はあなたのものではないですね?」
僕「え、そ、そうです。実はたった今○○の駐車場で拾ったばかりで…」
何故か、警察の人は事情を知っているようでした。
これなら話ははやいなと思い、説明を続けることにしました。

僕「あ、でももうすぐ本人が取りにきてくれる事になってるんで」
「は?」
警察の人はすっとんきょうな声をあげました。
少し間があき、続きます。

「…実はね、今あなたが持ってる電話の持ち主の人、そこのデパートの前の交差点で交通事故にあって、昨晩亡くなってるんですよ」
僕「えっ??あ…でも…」
僕は耳を疑いました。持ち主は死んでる?
しかしたった今持ち主と電話で話をしたばかりなのに…

「まぁ丁度良かった。○○のすぐ近くの警察署なのでもし宜しければ持って来てもらえますか?」
僕「…あ、はい…」
電話は切れ、仕方がないので僕は警察署へ届けることにしました。
先程の電話は多分、誰かの悪戯なんだろうと自分に言い聞かせながら。
少しバイクを走らせると、すぐに警察署につきました。
受付に行き、事情を説明すると担当者を呼んでくれる事になりソファーに座って、待つ事にしました。
と、またピピ…と電話が鳴りました。
僕はさっき電話をくれた警察の人が確認の連絡をしてきたのかなと思い、電話をとったのですが…

「…もしもし」
電話の声は持ち主の声でした。
「…ひどいじゃないですか、駐車場で待っててくれるって言ったのに」
僕「あ、あ、あなた…。本当に本人なんですか!?持ち主の人は死んでるって…」
僕はあまりの恐怖に声にならない声を出しました。

「…。やっぱり…そうか…」
そう言うと、電話は切れました。
その後やってきた警察の人にこの話をしても、信じてはもらえませんでした。

そこで、この電話の着信履歴を確認してもらうことにしました。
しかし、着信履歴の画面には警察署からの履歴しかありませんでした。



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ビューティーレズビアン
その日、いつも通りに電車に乗って、会社へ向かった。
ドアに寄りかかって、外の景色を眺めていた。
地下鉄に乗りかえる駅が近づいて来て網棚に上げておいた荷物を取ろうと、体を後ろにひねった瞬間だった。
ぱしっ!と、顔に何か、乾いたものが当たった。
何だか分からない、あえて言うなら、布みたいなもの。
強風にあおられたジャケットの襟が顔に当たるような、そんな感じだった。

「!」と振りかえったが、他のお客さんはみんな座席に腰を下ろしていて、俺にちょっかいをだせそうな位置には、それらしい人間は誰もいない。顔を押さえる俺を、みんな怪訝そうに見ている。

何が何だか分からなかったけれど、とにかく、つけていたハードコンタクトレンズがズレて、目の奥に入り込んでしまって、痛くて仕方ないので、いつも乗る地下鉄を1本遅らせることにして、駅のトイレに寄って洗面台でレンズを直した。

鏡に向かってレンズを直していたら、急に外が騒がしくなった。
なんだろう? と思い、改札を通って駅構内へ入ろうとしたら、ホームから営団の駅員が
「入らないで下さい! すぐに地上に避難して!」
こちらに叫んでいる。
びっくりして訳がわからないまま、とにかく指示通り階段を駆け上がって地上へ出たら、すぐ目の前の車道に消防車が急停車し、消防隊員が俺と入れ替わりに階段を駆け下りて行った。

地下鉄サリン事件だった。
もしあの時「何か」が目に当たって、コンタクトがズレなかったら。
俺の乗った電車は、サリンの充満する霞が関駅に滑りこんでいた。
誰が助けてくれたのかは、分からない。
でも、あれ以来、目に見えないものの存在を信じるようになった。

ここから先は蛇足だけれど……。
「死んだ人間」に「生きた人間」が救えるのなら、
「生きた人間」が「生きた人間」を救うのは当然だ、とも思ったので、 機会を作って、いろんなボランティアにも参加するようにしている。




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