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2012.03.02 ハトコの話
おれのハトコがいわゆる見える人なんだが、そいつの話をしようと思う。

これはうちの母親から聞いた話。
小四のころ、よくハトコは学校から家へまっすぐ帰らず、寄り道をして友達と遊んでから帰った。
当然帰りは遅くなり、母親に叱られて、家の蔵に閉じ込められてしまったそうだ。
しばらくするとハトコの泣きわめく声がする。家に聞こえるほどだったらしいが、母親は出さなかった。
でも、騒ぎを聞き付けた隣のじいちゃんがハトコを倉から出してくれた。
そのハトコの様子はひどいものだったらしい。
蔵の二階から落ちたらしく顔や足に怪我を負い、泣きわめき、嘔吐をする。そして極めつけは手形だった。
ハトコの腕、足にくっきりと手形があったそうだ。背中にも。
ハトコの家は家族仲が悪かった。
そのため、というか普通に考えれば虐待の疑いがあるということで、公共機関も乗り出してきたらしいが、そんなこともなく、蔵にハトコ以外の誰かがいた痕跡があるわけでもなく(警察にも来てもらったらしい)、それにハトコは蔵で何があったのか絶対に言わなかった。
今も謎のままで、聞いても教えてくれない。

ハトコはそれからと言うもの、しきりに何かいると言っては怖がるようになった。
黒い子どもが見えるらしい。
精神的にもまずかった。
カウンセラーにも行ったらしいが、ハトコは何があったのか絶対に言わない。
しまいには喘息になってぶったおれた。
家庭環境が家庭環境だっために、ストレスが爆発したのではないかと、霊的なものは考えに入れてなかった(認めたくない?)らしいが、やっとお払いに行って言われたのは

「もう手遅れ」

べったりと何人も子どもがひっついている。
手を出したらこっちが危ない。
蔵に閉じ込められていたものがハトコに取り付いた。
蔵にはまだまだいるから、ハトコを少しでも長生きさせたければ、絶対に近寄らせるなと言われたらしい。

これも始めて知ったことだが、ハトコの蔵はひいじいさんが死ぬまでは、定期的にお払いをしていたということだった。
死んでからは一度もしていないようだった。
何があるのか、何があったのかは誰も知らない。

ハトコなら、なにか知っているかもしれないが。



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