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2011.11.12 第21夜~第30夜
第21夜
「心霊スポット」



俺は友人と一緒に近くにある心霊スポットに行くことにした。
そこは有名な心霊スポットでよく”出る”と評判だった。
さて、行くかと二人が車に乗り込んだ時に雨が降り出した。

友人は「いいねいいねー雰囲気でてるじゃん」とふざけていたが
正直、俺は帰りたかった。

車道を走り、数分でその場所へついた。

俺と友人はその心霊スポットであるトンネルへはいった。
しばらく中を探索しても幽霊なんていやしない。

相変わらず、ザーザーと振っている雨に俺の気はすっかり滅入ってしまった。
「結局何もでなかったじゃないか。もう帰ろうぜ」

ため息混じりに口から出た言葉を友人にぶつけたら
友人はさっきからずっとブルブルと震えていた。

「何か起きたのか?何か見えたのか?」

友人は何も答えないので、仕方なく帰路についた。

帰り際友人は一言。

「お前は何も気づかなかったのか?」



【解説】
トンネルの中なのに雨が降っている…
第22夜
「毒キノコ」



あるグループがキノコ狩に行き、毒キノコに当たってしまい死亡した。
しかし彼らは携帯電話を使いインターネットのHPを見てデータベースの写真と実物を見分けていたので毒キノコに当たることはないはずだった。データベースに異常はなく彼らのミスで事故死となるハズだった。

だが警察はひとつ睨んだ事があった。
そのデータベースの製作者は半年ほど前までそのグループの一人と交際していたというのだ。
データベースに死亡した彼の携帯を使いアクセスするとやはり出てきた。
毒キノコを食用と表示したのだ。

製作者の家へ行くと母親が出てきた。確かに娘は彼と交際していたという。
データベースを調べ、彼の端末でアクセスすると確かに異常表示することを確認し、製作者である彼女はどこにいるのかと母親に聞いた。

「半年前、このデータベースを制作後に自殺しました」



第23夜
「ビデオカメラに写っていたものは」



一人暮らしをしている大学生の男がいた。
男が住んでいるのはごく普通のアパートだが、たまにおかしなことが起こった。
大学から帰ってくるとカーテンの形やゴミ箱の位置などが微妙に変わっている気がするのだ。

最近では誰かにつけられてる様な気もしてきた。
流石に気味が悪くなってきた男は大学の友人に相談した。

「もしかして…ストーカーかな?警察に言うのが一番良いと思うけど…
警察は実際に被害が無いと動いてくれないって聞くしなぁ…どうしよ……」

と困っていると、友人は

「…じゃあ大学に行ってる間ビデオカメラで部屋を撮影しておいて、もしストーカーが部屋に侵入してるのが撮れたらそのテープもって警察に行けば良いじゃん、不法侵入してるわけだからさすがに警察も動いてくれるだろ」
と具体的な解決策を提示してくれた。
やはり持つべきは友!これは良い案だ!と思った男は早速次の日の朝、部屋にビデオカメラを設置して録画状態のまま大学へ行った。

大学から帰ってきた男は焦った、久々に部屋に違和感がある!

「これは期待出来る、マジにストーカー写ってるかも…」

と思いながらビデオの録画を止め、再生した。

しばらくは何も写らなかった。
しかし夕方になると、知らない女が包丁を持って部屋に入ってきたのだ。
「…!!!!!!」ビビった男はすぐに友人に電話をかけた。

「ヤッベー!写ってる写ってるストーカー写ってる!!!!」と若干興奮気味に伝え、
それからは録画を見ながら友人に内容を実況した。

「ゴミ箱漁ってるよぉ…」「今度は服の匂い嗅いでる…キメェ!!」

今までコイツは何回も来ていたのかと思うと 男は背筋が凍る思いだった。

「これで警察も動いてくれるなぁ」と少しホッとしてると、
画面の中の女は押入れに入った。


「うっわ…押し入れの中入ったよ、しかもなかなか出てこない……」
などと友人と喋っていると、また誰かが部屋に入ってきた。


男は言葉を詰まらせた。
部屋に入って来たのは自分だった。

そしてビデオの中の自分はカメラに近付き録画を止める。
そこでビデオは終わっていた。



第24夜
残念ながら娘さんは…」



ある病院に残り三ヶ月の命と診断されている女の子がいました。
友達が二人お見舞いに来た時に、その子のお母さんはまだその子の体が ベットの上で起こせるうちに最後に写真を撮ろうとおもい、 病気の子を真ん中にして三人の写真を撮りました。

結局それから一週間ほどで急に容体が悪くなり、三ヶ月ともたずに その子はなくなってしまいました。
葬式も終わり、多少落ち着きを取り戻したお母さんはある日、 病院で撮った写真の事を思い出しました。
それを現像に出し取りにいって見てみると、その写真が見つかりません。
写真屋さんに聞いてみると、「いや、現像に失敗して…というそうです。
不審に思ったお母さんは娘の生前の最後の写真だからとしつこく 写真屋さんに迫ったそうです。
写真屋さんもしぶしぶ写真をとりだし、「見ない方がいいと思いますけれど、 驚かないで下さいね」と写真を見せてくれました。

そこには、三人の女の子が写ってましたが、真ん中の亡くなった女の子だけが ミイラのような状態で写っていたそうです。

それを見たお母さんはとても驚きましたが、供養して もらうといい写真を持ち帰りました。
それにしても恐ろしい写真だったため霊能者のところに供養してもらう時に これは何かを暗示してしているのではないかとたずねました。
すると、霊能者は言いたがりません。
やはり無理に頼み込んで話を聞ける事になりました。
その霊能者が言うには、



残念ながら…あなたの娘さんは地獄に落ちました」



第25夜
段ボールの中身



一人で留守番をしていると電話が鳴った。
「お母さんはいますか」
買い物に行ってます。と、ボクは答えた。
「お父さんは?
会社に行ってます。とボクは答えた。
「そう、近くまで来たもんだから、預かってた荷物を返したいんだけど、どうしよう?開けてくれるかな?」
わかりました。と、ボクは答えた。

程なく、チャイムが鳴った。
ドアを開けると、ダンボールを持った知らない人が立っていた。
「ありがとう、お留守番えらいね。ところで、ボク一人なの?」
「うん」
「それじゃあ、ぼうや、荷物を置きたいんだけど、お父さんの部屋はどこかな?」
「おとうさんの部屋は入っちゃいけないの」
「大丈夫。おじさんは、おとうさんの友達だから」
「でも、いけないの」
「でも、お父さんの部屋に置かないと、後で、ぼうやが怒られちゃうぞ」
「でも…」
「大丈夫、おじさんがお父さんに言っておいてあげるから」
ボクはしぶしぶ、お父さんの部屋を教えた。

「ありがとう、あとは、おじさんが自分でやるから、ぼうやはそこにいてね」
おじさんはダンボールを持って、お父さんの部屋に入っていった。
ボクは言われたとおりに待った。
お父さんの部屋のドアを見ながら待った。
でも、おじさんは出てこない。
ボクはお父さんの部屋の正面に腰掛けてじっと、ドアを見ていた。
物音一つしてこない。
ボクはドアを開けて、お父さんの部屋の中を見なきゃいけないと思った。
どうしてか、おじさんが帰ってこないことが、不安でならないのだ。

「おじさん?」
…返事は無かった。
恐る恐る、ノブに手をかけると、ドアは簡単に開いた。
「おじさん?」部屋の中を覗き込んでみる。
…誰も居ない。
窓も閉まったまま、机の下にも誰も居なかった。
ただ、机の上にさっきのダンボールが置いてあるだけだ。
ボクはこの箱の中身が気になった。
小さいダンボール箱。
ボクだって絶対入れない。
ボクは昨日読んだ怖い話を思い出した。
犯人が探偵に追われ、証拠を隠すために死体をバラバラに 刻んで、小さな箱に隠す話だ。
この箱は開けちゃいけない。
この箱は開けちゃいけない。
だって、この中には……
そう思いながらも、僕は恐る恐る手を伸ばした。 この中に…
そのとき、電話が鳴った。
ボクは息を忘れるくらい驚いた。
電話は、いつも出ちゃ駄目だ。って言われてる、 お父さんの部屋の電話だったからだ。
目の前の電話が鳴っている。
3回…4回…5回…ここで電話は鳴り止んで、留守番電話に変わった。
『部屋に箱があるだろ』おじさんの声だ。
『中身を見てみな』ボクは言われるままに箱を開けた。
……中身は空だった。

『俺がどれだけ本気かわかるだろうよ』
ボクは箱を押し戻した。
やっぱり、あのおじさんは悪者だったんだ。
ボクはふっと、気付いた。

『もっとも、気が変わったから』
おじさんの声が、
『中身が入るのはこれからだけどな』
後ろからも聞こえてる……

振り返るボクの前に、 おじさんは笑いながら立っていた。



第26夜
「背後から近づくもの」


これは私の友人Kが、実際に体験した話に基づく。

Kは当時23歳、大学卒業後、地元静岡に戻って就職、両親と同居し、実家から会社に通勤していた。
Kのその実家は愛鷹山をだいぶ上ったところにあるのだが、森林が晴れたところにあるため、家の明かりがついていれば、十分麓からでも確認できる位置にあった。
なので、Kは仕事から帰る途中の麓のバイパス道から、いつも自分の家を何気に見つつ車を走らせていたそうだ。

ところがその日、仕事からの帰路、車を運転しながらいつものように家を目で探していたが、家の明かりを確認できないまま、家まであと3キロのところまで来ていた。
Kはそのとき、その日は雨が降っていたため、家の明かりが見えなかったのは雨で視界がぼやけていたせいだろうと思ったそうだ。

ところが家まであと1キロという所まで来たとき、ここまでくれば雨や何やらに関係なく家を確認できるのだが、
家の明かりがついていないことに気がついた。

新社会人であるKはこの時期まだ、勤務時間後は直で家に帰り、両親と共に食事をとる事が多かった。
そのため、家に誰もいない事を不審に思いつつも次の瞬間、母親がその日の朝言っていたことを思い出し、納得した。

というのは、両親は、町内の集まりで、姉妹都市である某R市へ泊まりに行くことになっていたからだ。
そのことを家まであと500mというところで気づき、幾分ほっとしたその瞬間、走行中の彼の車のエンジンが急に停止した。

いままでこんなことは一度たりとてなく、かなり焦り、しかしこのままでいることもできないため、エンジンを見ようと外に出ようとしたが、ドアが開かない。
このとき彼は「霊」を直感したそうだ。

少し前までは雨の音と思っていたザーザーという音も、そのときはっきり、何かを引きずる音だと確信した。

そしてその音は後ろから徐々に彼の車に近づいてくると、彼は半狂乱で何かを叫び、破壊せんとばかりに窓を叩いた。
が、さらにその音は近づいて来たため、もう彼には何かを叫びながら、耳をふさぎ、うずくまる事しかできなかった。

そして数十秒後、顔を上げようとした彼の足元から、その半分を失い、焼けただれた、頭だけの物体が、徐々に徐々に這い上がってきた。

が、そのとき突然エンジンが動き出し、と同時にその頭も消えた。

彼が家に着くとすぐ、けたたましく電話のベルがなったが、無視して、電気という電気は全てつけ、テレビのボリュームの音を大きくして、少しでも部屋を賑やかにしようとしていた。服は全く汚れていなかった。
家に着いたときから10分とあけず、電話が鳴っていたため出ると、警察からだった。

「OOさんのお宅ですか、++署のものですが、Kさんですか?
あなたのご両親と思われる人が交通事故にあいまして…」

彼は20分後、警察署で警察官に説明をうけていた。

「即死と思われます。遺体の回収は一応終わったのですが、ただ……」

「ただ……?」

「女性のほうの頭部が見当たらないのです……」



第27夜
逆探知



ある女性がストーカー被害に遭っていた。
毎日毎日無言電話がかかってきている。

耐えられなくなった彼女は警察に通報し、
家の電話に逆探知機を仕掛けてもらうことにした。

その日も、電話がかかってきた。
彼女は警察にすぐに逆探知を頼み、電話に出てみた。

警察が守ってくれているということもあり、
彼女は相手に激しく言い寄った。

すると、突然電話から笑い声が聞こえてきた。

ひるまず彼女が強気の姿勢のままでいると、
警察から借りた無線機から応答がきた。

無線機の向こうでは警官がやけに焦っている。



逆探知の結果が出ました!
今すぐ逃げてください!!
犯人はあなたの家の二階から電話を掛けています!!!」


第28夜
隔離病院



昔母から聞いた話
知り合いのおばあちゃんが、体の調子がおかしいということで病院に行き何やら検査とかしてて、すぐ終わるはずが長引いて結局そのまま入院した。
当時は肺結核とか多かったから隔離っての?サナトリウムみたいなところに入院したんだと。

そんなに悪かったのか、とおったまげてある日皆で見舞いに行ったとき。
なんかの拍子にそのばあちゃんと少女だった母以外の皆が別の話に夢中になってて、ぽつんと取り残されたようになった。

母が「おばあちゃん、大丈夫?」と聞いたところ、ポツリと「全然大丈夫じゃないよ・・・」との答え。

続けて「ここは何かおかしいのよ。検査といいながら紙に延々と同じ言葉書かされるし、頭に変なものかぶせられて
少しでも動くと怒られるし、薬はとても多くて飲むのが大変だし」
少女だった母にはその異様さが伝わるわけも無く、ふうん?程度で終わってしまっていた。

そのままさらに2ヶ月ほど入院していたそうだがある日ひょっこり退院することになった。
退院したばあちゃんを見て母は衝撃を受けた。


口が開きっぱなしでよだれがだらだら、体は小刻みに震え車椅子
「きてきてられられますおられますおられますらりらりられ・・・」
とやたらラ行の多い、意味不明の言葉を繰り返す。
しゃんと背筋を伸ばして身だしなみに気を使っていた当時の姿は微塵も無かった。

どう見てもこれ退院できる状況じゃないだろと思いはしたが、医者の言うことだからと自宅療養?結局完治しておらず、引き取ることになった。

その10日後くらいにあっさりと逝った。
スライス盤?みたいなよく切れるでかい円盤状のカッターに自ら飛び込んだのだ。
夫であるじいさんが造船作業員だったからその工場に入り込んで、勝手に機械を動かしたらしいとかなんとか。

その病院も今はすでに無く、当時を知るものも全員鬼籍に入ってしまっているのでもはや真相は闇の中、なわけで。
ただ、あの後何年かして母がふと気になって、当時の電話番号帳?(職業別と人名別の二つあったが両方調べたといってる)や住所録を確認したが、どこにもそんな病院の名前は載っていなかったそうだ…




第29夜
「音声認識」



昨日の話。

いつも会社の戸締りを任されているんだけど、昨日も17時半に仕事が終わり、 社内には自分とオカルト好きの同僚だけになったんで、居残って怖い話をしてたわけ。

で、18時になってその同僚も帰り、自分も片付けて「さぁ帰ろう」と思った時、 ポケットに入れているスマホから「ピポッ」って音がした。
「ん?」聞き覚えのある音だ。
これは・・・音声認識の確認音だ。
おかしいな、手が当たったのか?
でもいつもポケットに入れる前にロックをかけるはずなんだけどな…
ポケットから出して画面を見てみると、やはり音声認識が作動したようだ。

で、検索結果に
「あああああああああ」
と出ていた。
「うわっ」 思わず画面を消した。
会社には誰もいないし、有線の音楽も切っていた。
一人だったのでもちろんしゃべったりもしていない。
会社はほぼ無音状態だった。

んで今日。
オカルト好きの同僚に話すとものすごく食いついてきたので、wktkしながらいろいろ試してみた。
まず、音声認識ボタンを押したままポケットに入れてみた。
結果は、「音声がきこえません」だった。
次にスマホの横で書類とかをガサゴソやってみた。
結果は、「該当なし」。
やっぱり昨日のあの状態で「ああああああああ」と認識されるとは到底思えない。

今度は普通に「あああああ」としゃべってみた。
結果は「あああああ」と出た。そりゃそうだ。

ふと昨日の記憶がよみがえる。
そういえば「ああああああああ」の下に「aaaaaaaa」ってアルファベットも出てた。
でも、さっき「あああああ」としゃべった時にはアルファベットは出なかった。

隣でオカルト好き同僚がおもしろ半分に呪怨の伽椰子の「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」とかやっちゃってる。
結果は

「ああああああああ」
「aaaaaaaa」

ちょっとゾッした。



第30夜
「テレビ番組」



家から帰って来て何気なくテレビをつけたら、この時期恒例の心霊スポットツアーみたいな番組がやってた。

番組ではロケバスから降りてちょうどこれから芸能人達が心霊スポットに行こうというところだっが、テレビの端っこにあるロケバスの中に全く動かない髪の長い女性が映っていてちょっと違和感を感じた。

みんな外に出てるしスタッフかなとも思ったけどあまりに動かないし、長い髪が影になってて表情もわからず気味が悪かった。

これは視聴者を怖がらせる新手の手法だなと思ったのと同時に拍子抜けしてまあ風呂でも入るかと思ってテレビを消したんだが、なぜかその女性だけ消えずに映ったままだった。


【解説】
女性が後ろに立っている…
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